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▼レビュー▼ | 歌詞 |
この歌、結構好きです。
他の人のレビューとか見てると、遠距離恋愛の切なさに共感してる人が多くて、まあそれもいいところなんだけど、僕がいいなと思うのは、この曲は不器用な2人がとにかく相手に想いを伝えようと努力してるってところですな。 なんか曖昧な言葉でほのめかしては 「言いたいことわかるでしょ」 ワカラネーヨ! わからねーけど・・・・強い思いだけは伝わってくる。 「この想いは言葉で言い表せない」と断定して、伝えようとすること自体を放棄する曲はよくあるけど、この曲はそうじゃないわけ。 実際この曲の内容だと、相手に自分の思いをそのまま伝えられているかというとあまりにも不十分なんだけど、この歌詞ではボキャ貧ながらもその足りない脳みそをフル活用してお互いが「伝える」ということに努力してる。 青山テルマがメインの「ここにいるね」の方がメジャーだけど、SoulJaバージョンの「ここにいるよ」の方が、ラップ部分でその不器用さが浮き彫りにされてる。 「まぁ そんなことはいいんだ 言いたいことはそんなんじゃねぇんだ」 とか、僕も何かを伝えたいがあまりに話がどんどん分岐して言いたいこととは別の話になっちゃったりっていうのは経験あって、伝えたいと思えば思うほど言いたいこととは違う話になっちゃうもどかしさとか、そーいうのがスゲーよくわかるんですよ。 「話かなりそれちまったがわかるよな?俺が言いたい言葉」 これはつまり「伝えたくても言いたいことが自分では言えてない」っていう自覚がありながらも、それでもわかって欲しくてとにかく思いつく言葉を片っ端から並べてるわけで、論理的な意味では言いたいことはわかんねーけど気持ちがすげーわかるっていうか。 どーでもいいけど青山テルマバージョン「ここにいるね」の方で女パートが 「どんなに遠くにいても変わらないよこの心 言いたいことわかるでしょ? あなたのこと待ってるよ」 と想いのたけを言葉にしたあとに 「んなことよりお前のほうは元気か」って。 「んなこと!?」 とか思ったのは僕だけでしょうか。 まあこれにはカラクリがあって、SoulJaバージョン「ここにいるよ」では、 男パートが自分の支離滅裂な思いを語ったあとに「んなことより・・・」と続いていて、本来はきっとこっちが正しいんだろうけどね。 テルマバージョンで相手の言葉のあとにこの歌詞につないだのが失敗だったような。 なんか話がややこしくなっちゃったけど、言いたいことわかるでしょ(爆)。 |
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